札幌:北海学園大学人文学会,北海学園大学人文論集2011年(50): 61-75頁。
機能的文法学において機能意味的分野は,ある一つの意味とそれを表す異なるレベルの言語手段の総体を組織的に示す二元一体的な言語構造を形成し,“意味と形態”という相互関係の原則を理論的に根拠付けるものとされるが,これを元に構成する機能意味的カテゴリーの数量性に関しては,まだ多くの研究要素が残されている。本研究では,文中の名詞と意味的および統語的関係を持つ従属的な語彙単位とされる固有の前置詞と同様の機能をはたす等価物の,
とりわけ数量名詞によって形成される前置詞相関項を考察の対象とするが,これは,башня высотой сорок метров 等のように,数量名詞,数詞,数量単位を基本の構成要素として,文中で一貫とした構造を持つ統語素を形成するものである。文法学的視点による考察において,前置詞的単位である数量名詞語形длиной, с крепостью 等は,単独あるいは従属的成分 до, около, более 等を伴い語形一覧を作ることが確認できる。
とりわけ数量名詞によって形成される前置詞相関項を考察の対象とするが,これは,башня высотой сорок метров 等のように,数量名詞,数詞,数量単位を基本の構成要素として,文中で一貫とした構造を持つ統語素を形成するものである。文法学的視点による考察において,前置詞的単位である数量名詞語形длиной, с крепостью 等は,単独あるいは従属的成分 до, около, более 等を伴い語形一覧を作ることが確認できる。